大規模言語モデルのAnthropic、Google親会社Alphabetとの提携が英国で承認される

英国の競争規制当局であるCompetition and Markets Authority (CMA)は、Googleの親会社AlphabetがAI開発企業Anthropicに行った投資を承認しました。この取引額は約20億ドルと報じられており、調査の結果、AlphabetがAnthropicに対して「実質的な影響力」を持たないと結論付けました。また、Anthropicの英国での売上高は7000万ポンド（約8900万ドル）を超えず、CMAの完全調査の条件には該当しませんでした。

英国のCMAをはじめ、世界中の規制当局は大手テクノロジー企業がAI企業と提携する際に市場支配力が強まる可能性を懸念しています。しかし、今回のCMAの判断は、提携が「関連する合併の状況を生み出していない」とし、これに基づいてAmazonが最大40億ドルをAnthropicに投資した件も9月に承認しています。

今回の提携により、AnthropicはGoogleおよびAmazonを含む大手テクノロジー企業からの資金提供を受け、AIのさらなる発展を図ることが可能になります。一方、CMAは市場競争を確保しつつ、AI技術の進展をサポートするバランスを取っています。

Anthropicについて
Anthropicは、アメリカに拠点を置くAI開発企業で、次世代の人工知能ソリューションの研究と開発を行っています。同社は、倫理的で安全なAIの設計に焦点を当て、大規模な技術革新により業界をリードしています。