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BioTechのAllakos、AK006開発中止とリストラ方針を発表 第4四半期2024年の財務結果を報告
Allakosは、アレルギー性・炎症性・増殖性疾患に対する抗体開発を行うバイオテクノロジー企業として、2024年12月31日に終了した第4四半期の財務結果と事業の最新状況を発表しました。同社は、慢性自発性じんましん患者を対象としたAK006の第1相試験で得られたトップラインデータを2025年1月に公表し、その後AK006の開発を中止するとともに、コスト削減と戦略的選択肢の検討を目的とした事業再編を発表しています。
Allakosは、第4四半期の2024年末時点で現金・現金等価物および投資で8,080万ドルを保有しており、事前に公表したキャッシュアウトルックは依然として変わりないとの見解を示しています。AK006の開発終了に伴うリストラやサプライヤーへの契約上の支払いなどで、3,400万ドルから3,800万ドルの追加コストがかかる見通しですが、その多くは2025年の第1四半期から第2四半期にかけて支払われる予定です。6月末時点では3,500万ドルから4,000万ドルの現金および投資資金を保有している見込みです。
2024年の第4四半期には、同社が保有する現金と投資は前期比で1,190万ドル減少し、研究開発費は1,480万ドルでした。前年同期の5,380万ドルと比べると大幅減少となっていますが、これはlirentelimab(旧AK002)の開発停止に伴い外部研究・製造コストや人件費が大きく削減されたことが主な要因です。一般管理費は980万ドルで、前年同期の1,120万ドルから減少したものの、一部オフィスリースの解約費用が増加したことで差し引き1,400万ドルの減少となりました。最終的には、第4四半期の純利益が40万ドルとなり、前年同期の6,260万ドルの純損失から改善しました。この利益は、リース解約に伴う2,390万ドル相当の利益計上が要因だとしています。
Allakosについて
Allakosは、アレルギー、炎症、および増殖性疾患に関与する免疫細胞上の免疫調節受容体を標的とする治療薬の開発を行う臨床段階のバイオテクノロジー企業です。AK006をはじめとする抗体プログラムを通じて、未充足の医療ニーズに応えるべく研究開発を続けてきましたが、最新の決定ではAK006の開発中止と事業再編を進める方針を打ち出しています。
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