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量子アルゴリズムの設計のClassiq、Fast Company「Next Big Things in Tech 2025」に選出
Classiqは、Fast Companyが発表する年次アワード「Next Big Things in Tech 2025」のComputing, Chips and Foundational Technology部門に選出されたと発表しました。同リストは今後5年で消費者、企業、社会に好影響を与えるテクノロジーブレイクスルーを顕彰するもので、2025年は31カテゴリーで計137の受賞が決定しています。
受賞理由は、量子コンピュータ向けソフトウェアの作り方そのものを変えるClassiqの基盤技術にあります。70件超の特許に裏打ちされた同社プラットフォームは、Qmodという高水準モデリング言語と特許取得済みの合成エンジンを用い、ポートフォリオ最適化や分子エネルギー推定、ネットワークトラフィック管理といった目標をハードウェア非依存の最適化量子回路へ自動変換します。ゲートレベルの専門知識を必要とせず、金融・化学・通信などの領域の専門家が高位の問題定義から量子アルゴリズムを設計・実行できる点が特長です。
Classiqの先進コンパイラはメモリ再利用と回路サイズの大幅削減を実現し、現世代の量子マシンでも意味のある負荷を実行可能にしつつ、次世代ハードウェアへの移行性も確保します。従来なら数か月を要した複雑回路の生成・改良が数分で可能になり、深い物理学の知識がなくても新しい量子解法の探索を加速できることは、量子コンピューティングのアクセシビリティと生産性における大きな前進です。Classiqの技術はすでに世界の大手企業数十社と400超の大学で活用され、理論的な量子応用を実世界の成果へとつなぐ要となっています。
ClassiqのCEO兼共同創業者であるNir Minerbi氏は、「今回の評価は、Classiqの前進と量子エコシステム全体の変化を映し出すものです。創薬からレジリエントなサプライチェーン構築まで、最難題を解くための最も強力なツールとして量子ソフトウェアを提供することが私たちのビジョンです。その可能性が着実に成果へと変わりつつあることを、今回の受賞が示しています」と述べています。
Classiqについて
Classiq Technologiesは、量子アルゴリズムの設計・最適化・実行をスケールかつ容易にする量子ソフトウェアのリーディングカンパニーです。ハードウェア非依存のClassiqプラットフォームと量子エコシステムにおける強力なパートナーシップにより、チーム育成からパイロット、先端研究、本番導入まで企業の量子活用を加速します。エンタープライズグレードの開発ツールを提供し、将来にわたり拡張可能な量子実装を支援します。投資家にはEntrée Capital、Team8、Norwest、HSBC、SoftBankなどが名を連ね、量子ソフトウェア開発のグローバルリーダーとして量子アプリケーションの社会実装を牽引しています。
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