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AIのAnthropic、Googleと大規模AIチップ契約し、最大100万TPUを調達、2026年末までにギガワット級の計算能力を増強
Anthropicは、Googleのクラウド基盤および専用AI半導体(TPU)の利用を大幅に拡大する契約を発表しました。サンフランシスコ拠点の同社によると、契約規模は数百億ドルに達し、Googleが設計したTensor Processing Unit(TPU)を最大100万個まで調達します。CFOのKrishna Rao氏は、2026年末までにギガワット超の新たなコンピューティング能力を稼働させ、急増するClaudeの需要に応えると述べています。
Anthropicは30万社超の法人顧客を抱え、2021年にOpenAI出身者が安全性への懸念から設立。Amazonの支援を受け、2022年11月のChatGPT登場以降の“生成AIラッシュ”で主要プレイヤーの一角に成長しました。利用者数や知名度ではOpenAIに及ばない面がある一方、コード生成の性能では「最上位」と評価される期間が続いています。
一方のGoogleも、OpenAI、Microsoft、Amazonらと覇権を競い、AI投資を加速。Google CloudのThomas Kurian氏は、AnthropicのTPU拡大は価格性能と効率の高さが理由だとし、TPUの効率化と供給能力拡大を継続すると述べました。TPUは市場で高い需要を誇るNvidiaのGPUと競合します。Anthropicは先月、最新のClaude Sonnet 4.5を発表。コード生成で世界最高水準だと主張するとともに、AIエージェントが人間のようにコンピュータを操作するアプリケーションでも高度な性能を示すとしています。今回のGoogleとの大型契約により、モデルの推論・学習双方での計算力確保が進み、次世代Claudeの展開と品質向上が加速するとみられます。
Anthropicについて
Anthropicは、生成AIの安全性と制御性を重視するAI企業です。Claudeファミリー(Claude、Claude Sonnetなど)を提供し、コーディング、情報検索、エージェント化など幅広い用途で法人導入が進んでいます。Amazon、Googleなどの戦略的パートナーシップを背景に、価格性能と安全性の両立を追求しています。
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