MedTechのOncoHost、血漿プロテオミクスの最新成果を発表し、免疫療法のモニタリングとベネフィット予測を加速

OncoHost は、2025年International Society for Liquid Biopsy（ISLB）年次総会で、非小細胞肺がん（NSCLC）に関する血漿プロテオミクスの新規研究ポスター2演題を発表します。研究は、臨床意思決定とリアルタイム疾患モニタリングにおけるプロテオミクスの有用性を示し、免疫療法時代のバイオマーカー開発を前進させます。

本研究は、約7,000種類の血漿タンパク質（アプタマー解析）から導出したシグネチャと循環腫瘍DNA（ctDNA）を比較し、進行NSCLCの免疫療法反応を評価。
抽出された3つの中核シグネチャは、①可溶性PD-1／PD-L1に関連する薬剤バイオアベイラビリティ、②T細胞活性化・免疫エンゲージメント、③肺組織傷害を反映。特に組織傷害シグネチャは、標準画像診断に先行して最大6.6か月早く不応例を示唆。ctDNA腫瘍量は当該シグネチャと中等度の相関に留まり、応答群の識別はプロテオミクスが優位でした。
Harel氏は「プロテオミクスは腫瘍—免疫相互作用の“全体像”を捉え、ctDNA単独では得られない系統的知見を提供する」と述べています。

免疫チェックポイント阻害薬で治療されたNSCLC患者308例の前治療血漿を解析。PROphetNSCLC® のPOSITIVE判定は、全生存（OS）の有意な延長（HR=0.39, p<0.0001）を予測し、この効果は KRAS、STK11、TP53、KEAP1 の主要変異サブグループ横断で一貫。さらに、PD-L1発現や遺伝子変異の有無に依存せず 予測能が維持され、免疫療法ベネフィットの汎用バイオマーカー としての有用性を示しました。
CEOの Ofer Sharon, MD は「PROphetNSCLC® は、変異・PD-L1非依存の独立した指標として、最適な一次治療選択を支援する」と述べています。

OncoHostについて
OncoHost はイスラエル・Binyamina と米国ノースカロライナ州Caryに本社を置く精密医療企業で、血漿プロテオミクスとAIを用いたバイオマーカー開発を推進。独自プラットフォーム PROphet® は、NSCLCの一次免疫療法選択を単回採血で支援し、国際多施設の大規模前向き試験（40拠点・1,700例超）に裏付けられています。