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DevOpsのFlox、「Kubernetes, Uncontained」を発表し巨大イメージ不要でAI/ML配備を高速化
FloxはKubeCon NA 2025で、AI/ML配備を遅くしコストを押し上げる5〜10GB超のコンテナイメージを不要にする「Kubernetes, Uncontained」を発表しました。PyTorchやTensorFlow、CUDAのような重いワークロードでも、イメージの再ビルドなしに不変でハッシュ固定の環境をそのままKubernetesへデプロイでき、ノードローカルキャッシュから必要なパッケージだけを取得することで、ベースイメージのオーバーヘッドをゼロにし、デプロイを平均50%高速化します。
この方式はKubernetesのCRI層に小さなベンダーメンテのシムを挿入し、Nixを基盤とする宣言的で不変のFlox環境を起動時に有効化します。全ての依存はSHA256で固定され、読み取り専用ストアから取得されるため、再現性と監査性が担保されます。SBOMはデフォルトで付与され、暗号学的プロビナンスも提供します。Kubernetesのオーケストレーションやネットワーク、実行時挙動は変えずに、GitOpsや既存のCI/CD、セキュリティツールとシームレスに連携し、フロントエンド、バックエンド、ストレージまでを同一のEthernet…ではなく、既存のKubernetes設計のまま「イメージレス」運用を可能にします。攻撃面の縮小、クラウドコストの削減、リリースの高速化が得られ、データセンター内GPU間通信や外部トラフィック、ストレージ間の大容量転送といったAI基盤のボトルネックにも効果を発揮します。
Floxは2024年3月のFlox 1.0リリース以降40以上の更新を行い、Fortune 5を含む顧客に採用され、Additionが主導した$25MのシリーズBで成長を加速しています。CTOのMichael Brantleyは、開発者のラップトップと本番で同一環境が動作する点を強調し、アドバイザーのKelsey Hightowerは、Kata ContainersやgVisorがCRIを活用したのと同様に、Floxのシムが必要なソフトウェアだけを実行しつつNix流の再現性をもたらすと述べています。FloxのKubernetes対応は本日より利用可能です。
Floxについて
FloxはNixを活用した宣言的で不変の実行環境を提供し、Kubernetesにおけるコンテナイメージの肥大化問題を解消するプラットフォームです。CRI層の軽量シムにより、イメージの代わりにFlox環境を配備し、SBOMと暗号学的プロビナンスを標準で提供します。既存のCI/CDやGitOps、セキュリティツールと自然に統合し、再現性、監査性、コスト効率、配備速度を同時に高めます。
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