InsurTechのDescartes Underwriting、parametric保険の成長加速に向けてmea PlatformのAIを採用

企業向けパラメトリック再保険・保険ソリューションを提供するDescartes Underwritingは、引受プロセス全体の自動化とデータオーケストレーションを強化するため、保険業界向けAI基盤のmea Platformを採用したと発表しました。今回の導入により、DescartesはAI活用の範囲を引受領域まで広げ、これまで同社の強みとされてきたパラメトリック保険の迅速かつ高精度な支払いプロセスに匹敵するスピードとコスト効率で、引受判断を下せる体制の構築を目指します。2019年創業のDescartesは、年間約30％という高い成長率でビジネスを拡大しており、中期的には$500M規模の保険料獲得を目標に掲げています。パラメトリック補償に対する世界的な需要が高まる中で、mea導入は事業のスケールとオペレーション効率を両立するための一手と位置づけられています。

Co-founder兼Chief Scientific OfficerのKevin Dedieuは、「テクノロジーとデータは私たちのDNAの中心にあります。パラメトリックソリューションによって、ブローカーと顧客に対し、より速い保険金支払いと高い透明性、そして手頃な補償を提供してきました」と述べ、meaを「保険をよりレスポンシブな存在に変えるミッションを加速し、イノベーションと顧客関係の強化により集中するための基盤」と評価しています。mea Platformは、保険領域に特化した独自のドメイン特化型言語モデル（dsLM）とエージェント型AIワークフローを活用し、書類のインジェストから引受、クレーム、ファイナンスに至るまで保険オペレーション全体のAI化を支援するプラットフォームです。非侵襲かつ迅速な導入を前提に設計されており、短期間で測定可能なインパクトをもたらすことを強みとしています。

パラメトリック引受の成功は、精度・スピード・信頼できるデータに支えられたプロダクトパフォーマンスに大きく依存しており、これらは企業の成長性と機動力を証明するうえで不可欠な要素です。mea PlatformのEMEA CEOであるMax Richterは、「Descartesは、データネイティブかつアウトカムドリブンな新世代の保険会社です。彼らが重視する透明性、スピード、信頼は、まさにmeaが提供する価値と一致しています。保険を理解し、複雑でコストのかかる再保険・保険オペレーションをシームレスに簡素化するAIこそが、彼らのビジョンを支える土台になります」とコメントし、両社の方向性の合致を強調しています。

Descartes Underwritingについて
Descartes Underwritingは、気候リスクや新興リスクに特化した企業向けパラメトリック保険・再保険ソリューションを提供するInsurTech企業です。衛星データやIoT、気象モデルなど多様なデータソースを活用し、客観的なトリガーに基づいて保険金を迅速に支払う商品設計を強みとしています。従来の損害査定プロセスを簡素化し、支払いまでの時間を大幅に短縮することで、企業のレジリエンス向上と気候変動への適応を支援することをミッションとしています。創業以来、グローバルに事業を拡大しており、気候変動がもたらす自然災害やサプライチェーンリスク、再生可能エネルギーなどの分野で、データ駆動型のパラメトリックカバーを展開しています。