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2025/11/17

Startup Portfolio

AI材料探索のPeriodic Labs、OpenAI/Google Brain出身の創業チームが3億ドルのシード資金でステルス解除

OpenAIの中核研究者の一人であるLiam Fedusと、Google Brainで機械学習と材料科学の研究を牽引してきたEkin Dogus Cubukが共同創業したAIサイエンススタートアップPeriodic Labsが、ステルスモードを抜けて表舞台に登場しました。同社はAndreessen Horowitzがリードし、Felicisがアーリーバッカーとして参加する形で3億ドルのシードラウンドを調達しており、DST、NVentures(Nvidia)、Accel、General Catalystに加え、Jeff Bezos、Elad Gil、Eric Schmidt、Jeff Deanといった著名な個人投資家も出資しています。シードラウンドとしては異例の規模の資金調達であり、AIを活用した科学研究と材料開発に対する投資家の期待の高さがうかがえる状況です。

 

Periodic Labsは、大規模言語モデル、ロボティクス、物理シミュレーションを統合することで、材料探索や実験科学のプロセスを大幅に加速させることを目指しています。高度な推論能力を持つAI、ロボットによる自動合成・実験、精度の高いシミュレーション技術を組み合わせ、新しい化合物を設計・実験・検証・改善するフルオートメーションのシステムを構築しようとしている点が特徴です。第一のターゲットとして、同社は次世代の超伝導体探索に取り組んでおり、エネルギーやコンピューティングなど広範な産業インパクトを持つ材料をAI駆動で発見することを狙っています。

 

本社はサンフランシスコに置かれ、すでにAI、材料科学、量子物理の分野から20名以上のトップ研究者が集結しているとされています。その中には、OpenAIのo1やo3モデルの開発に関わった研究者や、MicrosoftのGenAIを活用したマテリアルツールに貢献した人材も含まれており、ソフトウェアとハードウェア、基礎科学と応用研究を横断する強力なチーム体制を敷いています。Periodic Labsは、AIと実験ラボを密接に結びつけることで、これまで手作業と試行錯誤に頼っていた材料開発プロセスを自律的に回る「発見エンジン」へと変えることを目指しており、AIによる自律的な科学発見の最前線に立つ存在として期待されています。

 

Periodic Labsについて
Periodic Labsは、Liam FedusとEkin Dogus Cubukが創業したAIサイエンススタートアップで、大規模言語モデル、ロボティクス、物理シミュレーションを組み合わせることで、材料探索と実験科学を自動化・高速化することを目指している企業です。サンフランシスコを拠点に、AI、材料科学、量子物理のトップ研究者チームを擁し、次世代超伝導体の探索など高インパクトな材料開発領域から事業を展開しています。Andreessen HorowitzやFelicis、NVentures(Nvidia)、Accel、General Catalyst、さらにJeff Bezos、Eric Schmidt、Jeff Deanら著名投資家からの出資を受け、AIを用いた自律的な科学発見プラットフォームの構築を通じて、実験科学と産業界のイノベーションサイクルを塗り替えることを目指しています。

 

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