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Dellがクラウドオーケストレーションの新興企業Cloudifyを約1億ドルで買収
Dellは、クラウドサービス事業、特にDevOpsの提供を強化するために買収を行います。同社は、クラウドオーケストレーションとインフラの自動化のためのプラットフォームを構築したイスラエルのスタートアップ、Cloudifyを買収します。Cloudifyのツールは、クラウドアーキテクトやDevOpsエンジニアが、ハイブリッド環境におけるコンテナやワークロードなどを管理するために利用されています。
Dellはこの買収を公式に発表していませんが、情報筋からの連絡で、Dellが実際にCloudify従業員の株式報酬の一部に関わる文書をSECに公表していました。現在、広報担当者もTechCrunchにこの買収を確認しています。広報担当者は述べています。「Dell TechnologiesはCloudifyの買収を完了したことを発表しました。この取引により、Dellはエッジオファリングの革新を継続することができます。」Dellは、買収の価格、またはその他の詳細について、開示していませんが、情報筋によると、この買収は約1億ドルと評価されています。
これはCloudifyにとって、堅実な出口となります。2017年にGigaSpacesからスピンアウトしたもので、Cloudifyの創業者でCTOのNati ShalomはGigaSpacesの共同創業者でした。それ以来、PitchBookのデータによると、このスタートアップは800万ドル弱を調達しています。そのキャップテーブルには、いくつかの戦略的バッカーがいます。VMware、KPN、IntelはすべてCloudifyに投資していました。
Dellは、2010年にExanetを買収して以来、イスラエルで積極的に活動しており、イスラエルでの研究開発事業の基盤を形成しています。この買収は、相対的に言えば、大金で行われました。当時Exanet社は倒産しており、1200万ドルで買収されました。Dellはこの分野での買収をしばらく探していたようです。
Cloudifyの売りは、スケールの大きな組織でネットワークやデータ・インフラストラクチャの管理に取り組んでいるエンジニアにあります。Cloudifyは、DevOpsエンジニアが既に使用している様々な製品(Ansible, Terraform, Kubernetes, ServiceNow, Jenkins, Azure, ARM, TOSCAなど)を統合して管理し、それらの連携作業を自動化できるプラットフォームを提供しています。スタートアップ・アドバイザーである Avihai Michaeli 氏によると、Dell は以前から AT&T, Cox, Accenture などの大企業を顧客に持つ Cloudify に注目していたそうです。
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