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Kubernetes運用のKomodor、コスト最適化を再定義——パフォーマンス・リスク・リソース適正化に基づく包括的自動化を発表
Kubernetesの運用・健全性・パフォーマンス・コスト管理を自動化するプラットフォームを提供するKomodorは、同社のKubernetes管理ソリューションにおいて新たなコスト最適化機能を追加したと発表しました。今回の拡張により、企業はパフォーマンスと信頼性を維持しながら、インフラコストをインテリジェントに削減できるようになります。多くのエンジニアリングチームは、業務上のリスクや専門知識の欠如からインフラを過剰に割り当てがちであり、それが結果としてクラウドコストの増大を招いています。従来のコスト最適化ツールは、アプリケーションのパフォーマンスや開発速度、プラットフォームの安定性といったビジネスインパクトを十分に考慮していないケースも多くあります。Komodorは、Kubernetesリソース、アプリケーション実行データ、ログ、変更履歴、外部ツールとの連携情報などを統合的に可視化・解析することで、リスクに配慮した自動化による最適化を実現します。
Enterprise Management AssociatesのPresident & COOであるDan Twing氏は、「クラウドはハードウェアを“無料”にしたのではなく、“従量課金制”に変えただけです。Komodorは、Kubernetes運用において今や求められているのは単なるスケーラビリティではなく、“コスト認識型の制御”であることを理解しています」と述べています。Komodorの新機能は、クラスタや名前空間、環境全体をまたいだコストの可視化、AIによる適正リソース提案、ノード配置の最適化、そして自動パイロットモードによる安全な運用を実現しています。これにより、最大40〜60%の追加コスト削減が可能となり、アプリケーションの可用性やパフォーマンスを犠牲にすることなく効率的なインフラ運用が可能になります。
Komodorの共同創業者兼CTOであるItiel Shwartz氏は、「アプリケーションの挙動が見えない状態でコストを削減しようとすることは、障害のレシピそのものです。我々は、インフラとアプリケーションの両面から包括的に最適化を支援する仕組みを構築しました」と述べています。具体的な新機能としては、リアルタイムの支出とリソース割当ての可視化、CPUやメモリの使用状況に基づいたAI駆動のリソース最適化提案、ノード断片化の解消とスケーリング高速化を図るポッド配置最適化、安全性を担保した自動化パターンの導入、突発的な負荷に備えたスマートなリソース予備領域の管理などがあります。Komodorは、Kubernetesの運用を支える信頼性と自動化の両立を通じて、企業の開発チームにとって不可欠な基盤を提供しています。
Komodorについて
Komodorは、Kubernetesの大規模運用における複雑性とコストを削減するための自動化プラットフォームを提供しています。日々の運用管理、ヘルスチェック、コスト最適化を自動化し、AIによる根本原因分析やトラブルシューティング、自動復旧のプレイブックを活用して、アプリケーションの可用性と信頼性を向上させます。Fortune 500企業をはじめとする金融、小売、通信など多様な業界で採用されており、これまでにAccel、Felicis、NFX Capital、Tiger Globalなどから6,700万ドルの資金を調達しています。
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