Startup Portfolio
イギリス国内でシームレスでオールインワンのエネルギー体験を提供する"Fuse Energy"が€8.5Mを追加調達
Fuse Energyは、Lowercarbon CapitalとBalderton Capitalが参加した資金調達ラウンドで€8.5M($10M)を追加調達し、これまでの資金調達総額は€85Mとなりました。過去の投資家には、Multicoin、Lakestar、Accel、Creandum、Ribbitが含まれます。
2022年に設立されたイギリスの電力供給会社のFuse Energyは、エネルギー危機後に市場に参入した最初の供給会社であると主張しています。Fuseは、エネルギーのすべての工程を自社で所有する新しいタイプのエネルギー会社を構築することで、業界に変革をもたらしています。
Fuse Energyは資金調達に合わせて家庭向けガス市場への参入も発表し、シームレスでオールインワンのエネルギー体験を提供しようとする同社にとって、大きな節目となります。このニュースは、同社の年間売上が€76Mに達したタイミングで発表されました。イギリスの家庭の約84%が電気とともにガスを使用しているため、今回の動きにより、Fuseは家庭向けエネルギー市場のより大きなシェアを獲得できるようになり、年間で€172の家庭エネルギーコスト削減が実現できるとされています。
自社の太陽光発電所や風力発電所といった低炭素発電資産、消費者向けエネルギー供給と設備設置、社内のエネルギー取引などを通じて、Fuseは、電力に加えてガスも、モバイルアプリやウェブ体験を通じて提供しています。
過去2年間で前年比7倍の成長を遂げており、すでにイギリス国内の50,000世帯に電力を供給しており、ヨーロッパで最も成長の早いエネルギー企業の一つとされています。
電化と低炭素エネルギーシステムへの世界的な移行を支援する一方で、同社は、現在でも大多数のイギリス家庭にとってガスが不可欠であることを認識しています。ガス市場への参入により、Fuseは消費者にとってエネルギー供給を簡素化し、コストを削減し、電化を加速させることを目指しています。また、同社は収益をクリーンエネルギーインフラに再投資し、グリーン水素ガスといった新技術の開発もリードしています。
供給面では、Fuseは低炭素発電資産を所有・運営しており、イギリス、アメリカ、ヨーロッパ全体で、現在18MWが稼働中で、1GWを超える案件が計画中です。
この資金調達は、Fuseがアイルランド、ヨーロッパ、アメリカへの国際展開を進め、プロダクト開発や研究開発を強化し、AIを活用したアプリ機能を導入するために活用されます。
「私たちは、Revolutがスケールしたときと同じアプローチを採用しています。垂直統合、技術人材、そして顧客への執着です。世界は大きなエネルギー問題を抱えています。従来のユーティリティは遅く、非効率的で、古いインフラの上に成り立っています。既存事業者には、これを変えようという緊急性がほとんどありません。私たちの統合型アプローチにより、コストを削減しつつ、より強靭な電力網に投資することができるのです。これにより、安価で豊富、かつクリーンな未来のエネルギーを構築しています。」とFuseの共同創業者兼CEOは語りました。
「太陽からコンセントまで、Fuseは再生可能エネルギーのルールブックを書き換えています。新しい太陽光発電所の記録的なスピードでの建設から、高評価の家庭用EV充電器の設置まで、電子を管理する上でFuseの野心に匹敵する者はいません。今後は彼らがイギリスをリードするエネルギープロダクトを、あなたのスマート家電に届けるのを支援するため、私たちもさらに支援を強化していきます。」とLowercarbon CapitalのManaging Partnerは述べました。
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