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エンタープライズ向けクラウドコストガバナンスと最適化のAdaptive6、AIによるクラウド無駄削減でステルス解除
エンタープライズ向けクラウドコスト最適化を手がけるAdaptive6は、ステルス状態を終了し、Series Aで2,800万ドルを調達したと発表しました。これにより累計調達額は4,400万ドルとなります。今回のラウンドはU.S. Venture Partnersが主導し、New Era Capital Partners、Forgepoint Capital、Pitango VC、Vertex Venturesが参加しました。ニューヨークを拠点とするAdaptive6は、クラウドコスト管理を「サイバーセキュリティ型」の課題として捉える点が特徴です。財務部門は支出を把握できる一方、実際の無駄の原因はエンジニアリングチームが管理するインフラ設定やコード変更に潜んでいると同社は指摘します。Adaptive6のプラットフォームは、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureといった主要クラウドに加え、SnowflakeやDatabricksなどのSaaS/PaaS、TerraformのようなInfrastructure as Codeリポジトリまで含め、数百種類の「クラウド無駄」を継続的にスキャンします。
中核となるのが「Cloud-to-Code」技術です。これは、発生しているコスト問題を特定のコード行や設定にまで遡って特定し、修正案とともに責任エンジニアへ自動的に通知する仕組みです。修正はクラウド環境へ直接反映することも、Infrastructure as Codeへのプルリクエストとして提出することも可能で、GitやCI/CDパイプラインと統合した自動修復や完全自動化にも対応します。また、デプロイ前に無駄を防ぐ「シフトレフト型」の予防ポリシーも強調しています。同社はすでにBayerやTicketmasterを含むFortune 500やGlobal 2000の企業数十社と協業しており、従来ツールでは見逃されがちな「Shadow Waste(隠れた無駄)」を強みとして挙げています。単一の設定ミス修正で年間100万ドル以上を削減した事例もあるとしています。業界全体では、企業のクラウド支出の約30%が無駄になっているとされ、2025年にはその額が2,000億ドルを超えると推計されています。Adaptive6は今回の資金調達を受け、コスト管理を財務主導のレポーティングから、開発者ワークフローに組み込まれたエンジニアリング実践へと転換する戦略をさらに加速させる方針です。
Adaptive6について
Adaptive6は、エンタープライズ向けにクラウドコストガバナンスと最適化を提供するスタートアップです。エンジニアリングワークフローに直接組み込む形で、無駄の検出、防止、修復を自動化し、クラウド支出を15〜35%削減することを目指しています。
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