バリューベースの腎臓ケアを提供する"Strive Health"がSeries Dで$300Mを調達

Strive Healthは、New Enterprise Associates(NEA)がリードし、CVS Health Ventures、CapitalG、Redpointなどが参加したSeries Dで$300Mを調達し、さらにAI技術への投資と保険者および医療提供者との提携強化のためにHercules Capitalがリードしたデットファイナンスで$250Mを確保した。これらの投資家の多くは、2023年の同社の$166MのSeries Cにも参加していました。

2018年に設立されたバリューベースの腎臓ケアを提供するStrive Healthは、テクノロジーを活用したケア介入と地域の医療提供者とのシームレスな統合を組み合わせることで、慢性腎臓病(CKD)から末期腎疾患までの患者の全体的なケアジャーニーを支える統合ケア提供システムを構築しています。また、うっ血性心不全などの高コスト専門領域にも事業を拡大しています。

Strive Healthは着実に成長しており、現在は全米50州で6,500人以上の医療提供者と提携し、14万5,000人以上の腎臓病患者にケアを提供しています。同社によると、年間で約$5Bの医療支出を管理しています。2023年には、同社は30州で8万人の慢性腎臓病(CKD)および末期腎疾患(ESRD)の患者にサービスを提供しました。現在の従業員数は700人を超えています。

Striveは、商業保険、Medicare Advantage、Medicare、医療システム、医師と柔軟なバリューベースの支払いモデル(リスクベースのプログラムを含む)を通じて提携しています。顧客には、Humana、Aetna、Oak Street Health、Bluesプランが含まれます。

「私たちの違いは、医師コミュニティに統合していることです。6,500人を超える医療提供者と統合しており、そのうち700人はKCC (CMMI Kidney Care Choices)プログラムまたは地域市場での統合を通じて、何らかの形で提携している腎臓専門医です。ケアが提供されている地域社会に統合されることで、患者ジャーニーにより大きな影響を与えることができると信じており、成功がその証明になっていると思います」とStrive共同創業者でCEOは述べました。

Strive Healthのモデルでは、患者は腎臓専門医の診察の合間に継続的なサポートを提供する「kidney hero care team」と呼ばれる専任のケアチームとペアになります。このチームは看護師プラクティショナーがリードし、ケースマネージャー、ケアコーディネーター、ソーシャルワーカー、栄養士、薬剤師が含まれます。

「このチームは患者を担当し、ケアを調整・実行します。私たちは心臓専門医ではありませんが、患者が心臓専門医に行き、その治療計画に従っていることを確認します。私たちは腎臓専門医ではありませんが、場合によっては同じ場所にいて、腎臓専門医と協力して追加のケアを提供できるようにしています。私たちは他社が提供できないものを提供しています。私たちがいなければ、患者は自力で対応することになり、結果として救急外来を通じて非常に非効率的にケアを受け、より複雑で質が低く、コストの高い医療生活を送ることになります。」と同氏は述べました。

Striveの腎臓病に対するバリューベースケアのアプローチは、早期介入と予防ケアに焦点を当てており、慢性腎臓病の進行を遅らせ、入院を減らし、透析などの腎代替療法へのより最適な移行を可能にすることを目指しています。同社によると、設立以来、130万回以上の患者接点を実施しています。

「大きな成果と20%以上のケアコスト削減を達成しています。入院率は41%減少しており、予防的移植についても5倍の改善が見られます」と同氏は述べました。

Striveは、健康保険プランおよび医療提供パートナーに対し、これまでに$400M以上の節約を実現したと主張しています。

慢性腎臓病は成人の7人に1人が罹患しており、大半は自覚がありません。毎日約360人のアメリカ人が腎不全の治療のために透析を開始しています。これは高額で生活に大きな影響を与えるステージです。専門的なケアはアメリカの医療費増加の主要因であり、バリューベースのモデルは年間$100B以上のコスト削減が可能であるとMcKinsey & Companyの分析は示しています。

Strive Healthは新たな資金を活用して、AI駆動のツールと分析機能を強化する計画です。2025年の後半にかけて、同社は保険者、医療システム、提供者とのパートナーシップの拡大にも注力する予定です。