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BioTechのDewpoint Therapeutics、AACR-NCI-EORTC 2025でMYC標的の新規c-modデータを発表
Dewpoint Therapeuticsは、Bostonで10月22〜26日に開催されるAACR-NCI-EORTC International Conference on Molecular Targets and Cancer Therapeuticsにおいて、MYCを標的とする新規コンデンセートモジュレーター(c-mod)の前臨床データを発表すると明らかにしました。発表演題は「Oral small molecule MYC condensate modulators (c-mods) induce robust anti-tumor responses in preclinical solid tumor models」で、10月24日12:30–16:00(ET)、Poster Session B(B105)にてAnn Boija博士(SVP, Head of Research)が掲示発表を行います。
CEOのAmeet Nathwani博士は、「MYCはがん領域で“聖杯”と呼ばれるほどの難標的であり、半数超のがんで異常が見られるにもかかわらず、長年従来手法を拒んできた」と述べつつ、「コンデンセート生物学の原理を活用したc-modが前臨床モデルでMYCの腫瘍形成機能を選択的に抑制する明確なデータを示せた。初のc-modが臨床入りし、MYCプログラムも臨床へ向け前進している。コンデンセート科学が創薬の境界を再定義する新時代の始まりだ」と強調しました。
Dewpointは、生体内で分子群が形成するバイオモレキュラー・コンデンセートに着目し、従来「創薬不可能」とされた高価値標的の機能を間接的に制御するアプローチを推進しています。今回の発表は、MYCという困難標的に対して経口低分子c-modで強固な抗腫瘍反応を示した点で、オンコロジーの重要な転機となる可能性があります。
Dewpoint Therapeuticsについて
Dewpoint Therapeuticsは、コンデンセート生物学を基盤に難治性疾患へ新規治療薬を開発する臨床段階のバイオテックです。AI/MLを活用した統合プラットフォームで、オンコロジー、神経変性、心肺、代謝など複数領域のパイプラインを推進。コンデンセート異常が関与する広範な疾患に対し、これまで“創薬不可能”とされた標的も含め新たな介入点を探索しています。Bayer、Novo Nordisk、Mitsubishi Tanabe Pharma Corporationとの提携を通じ、コンデンセート生物学の医薬応用を加速しています。
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