Startup Portfolio
商用フリートとガソリンスタンドをつなぐカードレス決済プラットフォームの"Piston"がSeries Aで$15Mを調達
Pistonは、FPV Venturesがリードし、既存投資家のSpark CapitalとPear VCも参加したSeries Aで$15Mを調達し、累計調達額は$22.5Mとなりました。
商用フリートとガソリンスタンドをつなぐカードレス決済プラットフォームのPistonは、安全なモバイル認証技術をPOSに直接組み込み、スキミングによる不正を排除するとともに、給油取引の双方における取引コストを削減します。加盟店は利益率の高い商用燃料需要を取り込み、店舗内売上を増加させることができます。一方、フリートオーナーは、購入された燃料のすべてについて、特定のドライバーと車両に紐付けたリアルタイムの可視性を得ることができます。
今回のラウンドは、Pistonが急成長を遂げた1年間に続くものです。決済取扱高は前年同期比で8倍に増加し、加盟店ネットワークは40倍に拡大する一方、顧客維持率は98%を維持しました。Pistonは現在、全米48州の2,000カ所以上のガソリンスタンドに導入されています。また、同社のPOS(Point of Sale)システムとの統合は、米国の燃料販売拠点の95%以上をカバーするシステムで認証を取得し、稼働しています。
「商用燃料の決済には、いまだに過去の時代に構築された決済技術が使われています。フリートにおける燃料不正は、不正検知の問題に見せかけた物理カードの問題です。私たちはカードをなくし、POSで特定のドライバーと車両ごとにすべての購入を承認するネットワークを構築しました。今回の資金調達により、商用ドライバーが『このガソリンスタンドでPistonを利用できるのか』と確認する必要がなくなるまで、このインフラを拡大することができます」とPistonの共同創業者兼CEOであるVikram Sekhonは述べています。
$900Bを超えるトラック輸送業界では、依然として物理カードを中心に構築された決済インフラに大きく依存しています。フリート事業者にとって、これは継続的な不正、支出に関する限定的な可視性、時間のかかる照合作業につながる可能性があります。Pistonは現在、物理カードを発行・管理することなく、フリートオーナーが燃料支出を発生と同時にリアルタイムで把握できる仕組みを提供しています。一方、加盟店は商用燃料需要に直接アクセスでき、取引コストを削減するとともに、フリートによる継続的な来店に伴う店舗内での購買需要を取り込む機会を得られます。
この双方向ネットワークは、創業者自身の実体験をもとに構築されました。Vikram Sekhonと共同創業者のShivam Shahは、以前フリートを運営しており、燃料カードの不正利用、隠れたコスト、管理業務の負担に直接直面していました。Vikramのフリートは現在も、Pistonが新機能の検証とテストを行う最初の環境となっています。
「燃料は米国最大級のB2B支出カテゴリーの一つですが、すべての取引がいまだに数十年前のカードインフラを通じて行われています。Pistonは、カードネットワークや仲介業者を介さず、自社独自の決済ネットワークを通じて資金を移動させます。Vikramは数百台のトラックを運営し、日々この問題を経験していました。またShivamは、コードを1行も書く前に数千人のドライバーを集めました。これは巨大市場における新たな決済ネットワークであり、実際にその問題を経験した人々によって構築されています」とFPV VenturesのPartnerであるNikunj Kothariは述べています。
Pistonは、リアルタイムの管理機能を2つのAIプロダクトによってさらに拡張しています。Piston Guardは各取引の異常を評価し、不正の疑いがある支出について、取引が完了する前にフラグを立てたりブロックしたりすることができます。Piston Analytics Agentは、フリートオーナーが手作業による分析に何時間も費やすことなく、支出データをより深く理解し、パターンを発見できるようにします。
Pistonは今回調達した資金を活用し、全米規模での決済ネットワーク構築を加速するとともに、プロダクト開発を推進し、事業の主要領域でシニアリーダーを採用する予定です。今後18カ月間で、全米すべての地域をカバーすることを目指しています。また、このネットワーク拡大は、Pistonが燃料決済を超え、より広範な物流決済インフラへと進出するための基盤にもなります。
関連ニュース








Piston に興味がありますか?
最新ニュース

米国で高度な自律防衛システムを開発する"Mach"がSeries Cで追加の$600Mを調達し評価額が$3.7Bへと倍増
2026/09/11

Physical Operations向けAIプラットフォームを提供する"Motive"が$1.3B超の成長資金を確保しIPO申請を取り下げ
2026/09/11

AIモデル提供を低コストでエネルギー効率が高いAI推論ハードウェア企業の"Positron"がSeries Cで$875Mを調達し評価額は$5Bに拡大
2026/09/11

AIデータセンター向けのオフグリッド電力システムを構築する"TAR"がSeries Aで$120Mを調達し評価額は$1Bに拡大
2026/09/11

防衛テックのAnduril Industries、Boeingとの共同提案がアメリカ陸軍の中距離迎撃ミサイル選定で第2段階に進出
2026/09/11
