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デジタル資産インフラのFireblocks、Abraとの提携を拡大しトークン化された運用戦略向けの適格カストディを提供
デジタル資産のウェルスマネジメント基盤であるAbraは、Fireblocksとの提携を拡大し、対象となるストラテジートークンをFireblocks Trust Companyが運営する適格カストディへ自動的に預ける製品連携を開始すると発表しました。Fireblocks Trust Companyはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制下にある限定目的信託会社で、今回の連携により、Abraの顧客は機関投資家向けのガバナンスと規制対応を前提とした保管の枠組みのもとでデジタル資産の運用戦略を利用できるようになります。
ストラテジートークンは、Abraの子会社であるAbraFi Labs Ltd.が発行する合成資産で、スマートコントラクトに包む形で取引戦略を自動的に実行し、収益の獲得を目指す仕組みです。新しい連携では、トークンの発行と適格カストディへの預け入れが手作業を挟まずに行われ、運用中のトークンは顧客ごとの分離管理口座(SMA)のなかで隔離して保管されます。開始時点で対応するストラテジートークンは一部に限られ、枠組みの成熟に応じて対象を広げる方針とされています。
Abraの顧客はこれまでもFireblocksのマルチパーティ計算(MPC)技術を用いてSMA内の資産を保護してきましたが、トークン化商品の保管をFireblocks Trust Companyへ移すことで、より厳格な規制要件に対応する保管形態へ移行します。アメリカでは、登録投資顧問が顧客資産を管理する場合、その資産は適格カストディアンが保管する必要があり、NYDFSの規制を受ける信託会社もその対象に含まれます。運用を担うAbra Capital Managementは証券取引委員会(SEC)への登録投資顧問であり、今回の構成には受託者責任との整合を保つ狙いがあると報じられています。
Fireblocksについて
Fireblocksとは、2018年に設立されたアメリカのデジタル資産インフラ企業で、本社はニューヨークにあります。イスラエルのサイバーセキュリティ業界出身のMichael Shaulov、Idan Ofrat、Pavel Berengoltzが共同創業し、ShaulovがCEOを務めます。マルチパーティ計算(MPC)による鍵管理を中核に、デジタル資産の保管、送金、ウォレット基盤、ステーブルコイン決済、トークン化のための仕組みを、銀行や取引所、金融機関へ提供しています。Fireblocks Trust Companyを通じて、ニューヨーク州の規制下で適格カストディアンとしての業務も担っています。
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