Startup Portfolio
決済インフラのStripe、Bank of Irelandと戦略提携し中核システムへのAI技術統合を検討
Stripeは、アイルランドの大手銀行Bank of Irelandと新たな戦略提携を結びました。同行のデジタル変革プログラムにおける節目と位置づけられており、決済分野の刷新の加速、バックエンド業務の効率化、そしてStripeのAIを活用した金融技術を同行の中核となる基幹システムへ深く組み込む方策の検討が柱となります。
今回の合意は既存の関係の延長線上にあります。Stripeのプログラマブルな資金移動技術は、すでにアイルランドの資産運用・資本市場大手Davyの決済消込を支えており、DavyはStripeの銀行振込プロダクトを2021年から利用し、これまでに20億ユーロを超える取扱高を処理して年間3000時間を削減したとされています。Bank of Ireland傘下の生命保険・年金事業であるNew Ireland Assuranceも、まもなく同様のプロダクトを導入する予定です。
同行はこのところ、決済とデジタルの機能強化を相次いで進めてきました。3月には携帯番号などを使った即時送金のZippayを開始し、イギリスの法人顧客向けには当日着金のQuicker Paymentsを提供しています。税制上の給付を見つけやすくするAI活用のBenefits Finderや、電気自動車への移行を支援するオンラインの販売サイトも立ち上げました。これらは2025年末のSEPA Instant対応によるユーロ即時送金の実現に続くものです。Bank of IrelandのRetail Ireland最高経営責任者Susan Russellは、決済は顧客に提供する価値の中核であり、アイルランドに縁の深いStripeとの協業で技術の高度化とAI活用の加速を進めたいと述べました。StripeでEMEA地域の最高収益責任者を務めるConor McNamaraは、数年にわたる取引関係を深め、同水準の速度と信頼性を他の領域にも広げる段階だと説明しています。
Stripeについて
Stripeとは、2010年に設立されたアメリカの決済インフラ企業で、本社はカリフォルニア州サウスサンフランシスコとアイルランドのダブリンに置かれています。共同創業者はアイルランド出身のPatrick CollisonとJohn Collisonの兄弟で、Patrickが最高経営責任者を務めます。主力製品は、オンライン決済の受け付けから請求、資金移動、不正対策までを開発者向けAPIとして提供する一連の金融インフラです。少ない実装量で決済機能を組み込める設計と、企業の資金の流れをプログラムから制御できる点を強みとします。インターネットの経済基盤を拡大することをミッションに掲げています。
関連ニュース








Stripe に興味がありますか?
最新ニュース

大規模言語モデルのOpenAI、画像生成モデルChatGPT Images 2.5を全プランへ提供し生成時間を最大半減
2026/09/10

高速航空機のHermeus、Quarterhorseから発射する低コスト試験機Ramjet-Xを公表
2026/09/10

セキュリティのAkeyless、AIエージェントの行動を実行の瞬間に制御する製品提供
2026/09/10

核融合のRealta Fusion、電力会社Madison Gas and Electricと2030年代半ばの系統接続を目指す発電所計画を推進
2026/09/10

真に低コストな宇宙アクセスを可能にする完全再使用型ロケットを開発する"Stoke Space"がSeries Eの1st Closeで$1Bを調達
2026/09/09
