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核融合のRealta Fusion、電力会社Madison Gas and Electricと2030年代半ばの系統接続を目指す発電所計画を推進
Realta Fusionは、アメリカのウィスコンシン州で電力会社Madison Gas and Electric(MGE)と提携し、2030年代半ばまでに送電網に接続する核融合発電所の建設を目指しています。核融合は、重水素と三重水素といった水素の同位体を高い圧力と温度のもとで衝突させ、エネルギーを取り出す反応です。同社の最高執行責任者Dominick Bindlは、技術が十分に成熟しリスクが取り除かれれば、核融合は最も安価な発電方式になり得ると述べています。
MGEは、機器やエンジニアリング、技術的な支援に加え、立地選定、許認可、系統連系、資金調達の支援を提供し、親会社からは直接の出資も行います。想定される規模は電気出力で200メガワットですが、実際の規模はMGEとの計画が具体化する過程で確定するとしています。MGEはウィスコンシン州のデーン郡で17万件の需要家に発電し、州の南中部と西部の7郡で18万件に配電しています。Bindlによれば、発電所の候補地はまだ絞り込まれておらず、MGEの管轄区域内に限られるわけでもありません。設備の外観は同じ出力の核分裂炉に近くなる一方、周囲に特別な規制と手順を課す立入制限区域は不要になると見込んでいます。
技術面では、取り出されるエネルギーのおよそ8割が熱で、石炭や石油、天然ガスの発電所と同じ従来手法で電力に変換できます。残る2割は反応で生じる荷電したヘリウム粒子によるもので、直接エネルギー変換と呼ばれる核融合固有の技術が必要です。同社はこの夏に小規模な実験でこれを実証しましたが、系統規模での実証例はまだありません。同社は2022年に設立され、現在はUniversity of Wisconsin-Madisonと共同で、同大学のストートンにある物理科学研究所で実験装置Wisconsin HTS Axisymmetric Mirrorを運用しています。マディソン市内の旧Oscar Mayer工場跡地に置く研究開発拠点の着工は年内を予定しています。なお発電所自体の工程表は両者の間でまだ定まっていません。
Realta Fusionについて
Realta Fusionとは、2022年に設立されたアメリカの核融合エネルギー企業で、拠点はウィスコンシン州マディソンにあります。University of Wisconsin-Madisonから生まれた企業で、同大学と共同で実験装置Wisconsin HTS Axisymmetric Mirrorを運用しています。主力の開発対象は、磁気ミラー方式に高温超伝導磁石を組み合わせた小型の核融合炉で、電気出力200メガワット級の商用機を見据えています。プラズマを閉じ込める核融合炉の中核部分に開発資源を集中させ、立入制限区域を必要としない設置しやすさを狙う点を特徴とします。安全で低コストなベースロード電源を核融合によって実現することを掲げています。
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