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2026/09/15

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AI検索のPerplexity、エージェントの操作主体は利用者だとする米連邦控訴裁の判断でAmazonによる差し止めが取り消される

アメリカ第9巡回区控訴裁判所の3人の裁判官による部会は、Perplexityがパスワードで保護されたAmazonのアカウントへアクセスすることを禁じていた下級審の仮差し止め命令を取り消しました。21ページの意見書で部会は、PerplexityがAmazonのアカウントへ権限なくアクセスしているとするコンピューター詐欺濫用防止法(CFAA)に基づく主張について、Amazonが本案で勝訴する見込みは低く、差し止めを受ける資格はないと判断しました。

争点となったのは、PerplexityのブラウザーCometと、そこに組み込まれたAIエージェントAssistantです。Assistantは利用者の指示を受けて、Amazonのサイトを検索するといった作業を代行します。Cometの公開前、AmazonはPerplexityのCEOに対して同社のAI製品がAmazon Storeへアクセスすることは認められないと伝え、公開後にも同じ内容を重ねて通知していました。Cometの利用者がAssistantを使ってストアの情報を取得し始めたことを受け、AmazonはCFAAと、その州法版にあたるカリフォルニア州のCDAFAに基づいて提訴しています。裁判所が検討したのは、PerplexityがAssistantという道具を使ってAmazonのコンピューターにアクセスしているかどうかでした。結論は否定です。記録に基づく限り、Amazonのコンピューターにアクセスしているのは利用者であり、Assistantはその利用者がAmazon上で特定の行為を行うのを助けているにすぎないとしました。あわせて、Assistantがどれほど高度であっても、法令上は道具であって人ではないとの判断も示しています。

一方で裁判所は、この判断が限定的なものだと繰り返し強調しました。エージェント型AIを規律する新しい法的枠組みを打ち立てるものではなく、不法行為に基づく請求など他の文脈でPerplexityがAssistantの行為について責任を免れるかどうかも扱っていないとしています。判断の対象は、記録に現れたAssistantとAmazon.comのやり取りに関するCFAA上のアクセスの意味に限られます。裁判所はまた、原告がCFAAを、望まないオンライン上の行為一般を取り締まる法律へ読み替えることはできないとも述べ、Amazonが利用規約などの手段でアクセスを制限する余地は残ると指摘しました。この判断を分析した法律事務所ZwillGenの弁護士は、エージェント型の製品を開発する企業にとって、技術的な構成がCFAA上の risk を左右し得ると指摘しています。エージェントにどれだけの自律性を持たせるか、開発者が第三者サイトとのやり取りをどこまで制御しているかが重要な論点になり得るとの見方です。サイト運営側にとっては、契約、著作権、DMCA、不法行為といった別の構成のほうが有効な場合があるという、これまでの経緯どおりの示唆にもなります。


Perplexityについて
Perplexityとは、2022年に設立されたアメリカのAI検索企業で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。Aravind Srinivas、Denis Yarats、Johnny Ho、Andy Konwinskiが共同創業し、Aravind SrinivasがCEOを務めます。主力製品は、質問に対して出典を明示しながら回答を返す対話型の検索サービスと、AIエージェントを組み込んだブラウザーのCometです。検索結果の一覧を返すのではなく、根拠を示した回答そのものを返す形へ利用体験を移すことを事業の軸としています。

 

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