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2025/12/19

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HR TechのShapes、AIエージェントで人事業務を自動化し資金調達2,400万ドルを実施

テルアビブを拠点とするHRテックスタートアップのShapesは、オンボーディングや報酬設計などの人事業務をAIエージェントで自動化するプラットフォームを提供し、総額2,400万ドルの資金調達を実施したと明らかにしました。Shapesは、AIベースの人事ツールを「アプリストア」のように組み合わせて使える点を特徴としており、企業ごとに異なる人事運用を柔軟に構築できる仕組みを打ち出しています。Shapesのプラットフォームでは、HR担当者が目的に応じてAIエージェントを導入し、業務を任せることができます。たとえば、給与水準が低く、成果が高い一方で欠勤が増えている従業員をAIが検知し、離職リスクがあることをHRに事前通知するといった使い方が可能です。ほかにも、給与計算、契約書作成、各種ワークフローの自動化を、HRスタッフのプロンプト入力を起点に実行できます。従業員側も、有給休暇の申請や社内ポリシーに関する質問をAIエージェントに行うなど、セルフサービス型の人事体験を利用できます。

 

同社は以前はDreamTeamという名称でしたが、現在はShapesにリブランディングしています。2020年に、HRテック企業Monday.comの創業メンバーでもあったArnon Nir氏とShirley Baumer氏によって設立されました。Shapesは自社プラットフォームを「PeopleOS」と呼び、あらかじめ用意されたAIツールを使うだけでなく、vibe codingに近い形で、顧客自身がプロンプトを使って独自の人事アプリケーションを構築できる点も強みとしています。このモジュール型設計により、AI時代における人員増減に合わせて、人事システムを柔軟に拡張・縮小できるとしています。HRテック市場は、WorkdayやHiBobなど既存プレイヤーもAI機能を強化しており競争が激化していますが、Shapesは「企業ごとに最適な構成を自分で選べる」点を差別化要因として位置づけています。現在、Shapesは79カ国・14業種にわたる数百社の顧客を抱えており、Quantum Machines、NextSilicon、Healthee、Arena Entertainment、Imagenなどが導入企業として挙げられています。ビジネスモデルはSaaSで、従業員1人あたりの定額料金を採用しています。

 

今回の資金調達は、2024年10月にクローズした1,500万ドルのシリーズAに加え、これまで非公開だった450万ドルのシード投資と、同額のシードエクステンションを含むものです。シリーズAはEntrée Capitalが主導し、NFXと、シードラウンドを主導したF2 Venture Capitalが参加しました。Shapesはこの資金を活用し、今後1年で人員を2倍以上に増やすとともに、新市場への展開を進める計画です。

 

Shapesについて
Shapesは、AIエージェントを活用して人事業務を自動化・最適化するHRテック企業です。PeopleOSと呼ばれるモジュール型プラットフォームを通じて、オンボーディング、報酬、給与計算、契約管理などの人事プロセスを柔軟に構築できます。企業ごとに異なる人事運用に合わせてAIツールを組み合わせられる点を特徴とし、AI時代におけるスケーラブルで適応力の高い人事基盤の提供を目指しています。

 

TagsHRTechIsrael

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