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PropTechのqbiq、建築設計の自動化ソリューションで1600万ドルを調達
qbiqは、建築設計を自動化するAIプラットフォームのリーダーであり、このたびInsight Partners主導のシリーズAラウンドで1600万ドルの資金調達を達成しました。このラウンドには、JLL Spark、10D、Ocean Azul、Random Forest、M-Fundも参加しました。調達資金は、製品開発の加速とグローバル展開の拡大に活用される予定です。
qbiqのプラットフォームは、ユーザーが必要な要件(席数や仕上げ材料など)を入力するだけで、以下を含む完全な設計パッケージを自動生成します:
• 最適化された平面図
• 3Dビジュアライゼーション
• 建築プログラム
• 数量見積もり
• CAD/Revitモデル
従来数週間から数か月かかっていた建築設計プロセスを数時間以内に短縮し、不動産ブローカー、地主、建築家、テナント、ゼネコンが迅速に意思決定できるようにします。qbiqのCEO兼共同創業者であるLeeor Solnik氏は次のように述べています:「2023年のローンチ時、クライアントに1億平方フィートの設計を提供することをKPIとして掲げましたが、2024年までにその4倍を達成しました。Insight Partnersとの提携により、さらなるグローバル展開と業界の変革が可能になります。」
これまでにqbiqの顧客は、4億平方フィート以上の建築レイアウトとビジュアライゼーションを数時間で作成しており、従来の手動プロセスを大幅に効率化しています。主要な顧客には、Brookfield Properties、JLL、Skanska、IWGなどが含まれます。
従来の建築設計では、AutoCADのようなツールを用いた手動作業が主流で、設計や解釈に多大な時間とコストがかかっていました。qbiqのプラットフォームは、AIを活用して以下を実現します。これにより、非デザイン専門家でも空間の潜在能力を数分で視覚化できるようになります。:
• 複雑な設計要件を考慮したレイアウトの即時生成。
• レンダリングツアーや高解像度画像の迅速な作成。
• CAD/Revitモデルや数量見積もりの自動生成。
qbiqについて
qbiqは、生成AIを活用して建築設計を自動化・民主化するプラットフォームを提供しています。同社のソリューションは、テナントの意思決定支援、ブローカーによる迅速な契約成立、地主の空室率削減、建築家の設計能力向上を可能にします。2019年にLeeor Solnik、Elad Kaminer、Noam Diamantstein、Roey Granotによって設立され、イスラエルのテルアビブに本社を構え、ニューヨークとマイアミに拠点を持っています。これまでに4億平方フィート以上の設計を提供し、不動産業界の取引プロセスを変革しています。
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