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GenerativeAIのAI21、Jamba 1.6を発表しオープンモデルの精度と速度を刷新
AI21は、企業向けの高度なオープンモデルであるJamba 1.6をリリースしました。これは、同社のハイブリッドSSM-Transformerアーキテクチャを採用し、セキュリティやパフォーマンスを妥協することなく、現実のビジネスニーズに応えるよう設計されています。実際、Mistral、Meta、Cohereなどの主要オープンモデルを上回る精度と速度を示し、特にRAG(retrieval-augmented generation)や長文の文脈における質問応答(QA)の分野でも優れた成果を挙げています。
Jamba 1.6は企業環境での完全なデータコントロールを重視し、セルフホスト型のプライベート環境やVPC、オンプレミスなど、柔軟な導入形態をサポートします。AI21の従来モデルであるJamba 1.5と比較すると、データ分類能力が26ポイント向上し、大規模な非構造データの整理や自動化をさらに正確に行えるようになっています。また、長い文脈でも90%以上の一貫性を保つ回答を提示し、企業の知識ベースにシームレスに連携して精度の高いインサイトを提供する点も大きな特徴です。
このモデルは、Transformerの論理的な推論能力とSSMの効率性や拡張性を組み合わせており、長い文脈を扱うタスクでも高いパフォーマンスを維持します。Chief Product & Strategy OfficerであるOr Daganは、「速度とパフォーマンスの両面でJamba 1.6は新たな基準を打ち立てた。企業が効率やセキュリティ、データプライバシーを犠牲にすることなく、高度なAIを活用できることを証明した」と述べています。
AI21は、NVIDIAやGoogle、Intelなどから3億3,600万ドルの資金調達を得て、2017年の創業以来、企業向けに信頼性の高いAIを提供することを目指してきました。Jamba 1.6は、こうした取り組みの成果として、精度とスピードを重視する企業の要望に応え、ハイブリッドアーキテクチャによる高い処理能力と柔軟な運用形態を併せ持つモデルとなっています。
AI21について
AI21は、エンタープライズ向けのFoundation ModelとAIシステムを開発するパイオニア企業です。Prof. Amnon Shashua、Prof. Yoav Shoham、Ori Goshenによって2017年に創業され、NVIDIAやGoogle、Intelなどのリーダー企業から合計3億3,600万ドルの出資を受けています。信頼性の高いAIの実現を通じて、人々の生産性を飛躍的に向上させることを目指しており、Jambaシリーズをはじめ、革新的なモデルとソリューションを市場に提供しています。
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