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2026/06/10

Startup Portfolio

債券市場向けAIプラットフォームの9fin、次世代AIツール「AI Chat」と「Research Grid」を正式リリース

9finは、グローバルな債券市場(デット・キャピタル・マーケット)向けにAIネイティブなプラットフォームを提供するスタートアップです。元J.P. Morganのバンカー、Steven Hunterと、元Deutsche Bankのエンジニア、Hussam El-Sheikhによって共同創業され、ロンドンに本社を置きながら、ニューヨーク、香港、ベルファスト、そびにラテンアメリカおよびアジア各地にオフィスを展開しています。同社は2026年3月、シリーズCラウンドで1億7,000万ドルを調達し、評価額は13億ドルに達しました。今回9finが正式リリースしたのは「AI Chat」と「Research Grid」という2つの新AIツールです。両ツールは、銀行、資産運用会社、アドバイザー、法律事務所などの信用調査プロフェッショナル(クレジット・プロフェッショナル)が、情報収集から意思決定に至るプロセスをより速く、より確信を持って進められるよう設計されています。

 

AI Chatは、コベナンツ(財務制限条項)やキャップテーブル、財務データ、開示書類、ニュース、9fin独自の分析情報を横断的に統合し、複雑な信用調査に関する質問に出典付きで即座に回答します。一方、Research Gridは、9finの法務・クレジットアナリストが策定した質問テンプレートライブラリ、またはユーザー独自の設問を使い、構造化された企業比較レポートを数分で作成できる機能を提供します。すべての回答は9fin独自の債券市場データに基づいており、元の情報ソースへのリンクが付与されています。また、このAIのワークフロー・フレームワークおよび分析手法は、デット・キャピタル・マーケットで数十年の経験を持つ9fin社内のクレジット・ディストレスト・法務アナリストたちが設計・調整したものです。

 

9finのCEO兼共同創業者のSteven Hunterは、「次の10年の債券市場はAIによって形作られるだろう。だが勝者を決めるのは使用するAIモデルではなく、そのモデルが基盤とするインテリジェンスの品質だ」と述べ、同社が何千ものプロフェッショナルがすでに日常業務で頼りにしているデータと分析の上に自社AIを構築していることを強調しました。最高プロダクト責任者(CPO)のMoisés Garcíaは、「今日のAI ChatとResearch Gridは、ユーザーが白紙の状態ではなく、すでに一定の知見を持った状態から作業を開始できるよう支援するものだ。私たちのビジョンはさらに先へと向かっている。クレジット業務に特化したAIエージェントを構築し、監視・ドラフト・アラートをプロアクティブに行えるようにすることで、クライアントは情報収集ではなく判断そのものに集中できるようになる」と語りました。9finは今後、信用調査特化型のAIエージェント機能の開発も進めており、クレジット市場のインテリジェンスプラットフォームとして、さらなる機能拡充が期待されます。

 

9finについて
9finは、グローバルな債券市場向けのAIネイティブプラットフォームです。元J.P. MorganバンカーのSteven Hunterと元Deutsche BankエンジニアのHussam El-Sheikhによって創業され、データ・分析・AIワークフローを1つのプラットフォームに統合することで、クレジット・プロフェッショナルがより賢く、より速く業務を遂行し、競合を凌駕できるよう支援しています。ロンドンに本社を置き、ニューヨーク、香港、ベルファスト、ラテンアメリカ、アジアにオフィスを展開しています。

 

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