1. Home
  2. News
  3. ダイヤモンド冷却AIサーバーのAkash Systems、XPerfとの協業でAMD製AIサーバーの省エネ・熱管理効果を数値化
2026/06/10

Startup Portfolio

ダイヤモンド冷却AIサーバーのAkash Systems、XPerfとの協業でAMD製AIサーバーの省エネ・熱管理効果を数値化

Akash Systemsは、世界初のダイヤモンド冷却(Diamond Cooling)AIサーバーを開発・提供するスタートアップです。もともとNASAとの共同開発を通じて人工衛星向けに実用化された独自の冷却技術を、急成長するAIデータセンター市場へと展開しています。同社はKhosla VenturesおよびFounders Fundという米国を代表するベンチャーキャピタルの支援を受けており、AIインフラの電力・熱管理という業界の根本課題に正面から挑む存在として注目を集めています。このたびAkash Systemsは、GPUクラスターの検証・最適化を専門とするAIインフラソフトウェア企業XPerf Inc.との協業を発表しました。今回の連携は、Akash Systemsのダイヤモンド冷却技術と、XPerfのラックレベル検証プラットフォーム「ClusterReady」を組み合わせ、AMD Instinct MI350X搭載AIサーバーにおける省エネ効果および熱管理効果を実際のAIワークロード下で定量的・監査可能な形で実証する、業界初の取り組みとなります。

 

ダイヤモンド冷却技術は、熱伝導率において従来の業界標準素材である銅の5倍という性能を持ちます。空冷・水冷と組み合わせることで、ヒートシンクや冷却プレートの放熱効率を飛躍的に高めます。XPerfのClusterReadyによる実証結果として、AMD Instinct MI350Xサーバーへの適用では、GPUの温度を最大10℃低減し、標準的なデータセンター環境でのFLOPs/ワット(電力効率)を22%向上させることが確認されました。また、高温環境下ではトークン生成速度(トークン毎秒)が最大15%向上し、サーバーライフタイム全体で1台あたり最大100万ドルの追加収益効果が見込まれるとしています。さらに、120°F(約49℃)という極めて高い周囲温度においても、サーマルスロットリング(熱による性能低下)が発生しないことが実証されています。

 

XPerfのClusterReadyは、プレフライトヘルスチェック、AIワークロード検証、ストレステストの3段階からなる検証パイプラインで、すべてのGPU・メモリサブシステム・インターコネクト・ネットワークファブリックを本番環境に近い条件で動作確認します。従来のコンポーネント単体テストでは発見できないRCCL通信スループットの劣化や、高負荷時のサーマルスロットリング、インターコネクト設定ミスなどを可視化します。検証時間は従来の数週間から数時間〜数日へと最大10倍短縮され、顧客は納入初日から実ワークロードでのパフォーマンスが文書化されたラックを受け取ることができます。

 

XPerfの創業者兼CEOであるAlex Carterは「Akash Systemsは業界で最も熱効率に優れたAIサーバーを作っている。ClusterReadyはその熱的優位性を、顧客に提供できる文書化されたパフォーマンス記録に変換するものだ」と述べました。Akash Systemsの共同創業者兼CCOのPamit Suranaは「ダイヤモンド冷却技術はAIコンピュートの熱的限界を取り除く。XPerfとの協業によって、私たちは実際のAIワークロードに紐づいた監査可能な数字で、その省エネ・熱削減効果を顧客に証明できるようになった」と語っています。両社は今後、ダイヤモンド冷却技術が次世代のGPUアーキテクチャへ展開されるにつれ、この協業関係をさらに拡大していく方針です。

 

Akash Systemsについて
Akash Systems は、AIサーバーをはじめとする発熱の激しい電子機器環境向けにダイヤモンド冷却(Diamond Cooling)技術を開拓するスタートアップです。NASAとの共同研究を通じて人工衛星向けに最初に開発・実用化された独自の冷却ソリューションを、GPUやCPU、メモリシステムへと展開し、急拡大する米国内外のAIデータセンターが直面するエネルギー消費と性能課題の解決に取り組んでいます。Khosla VenturesとFounders Fundの支援を受けています。

 

TagsDeepTechBasic MaterialsAIUnited States

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください