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2026/09/17

Startup Portfolio

データ基盤のFivetran、dbt v2を正式提供しAIエージェント向けの文脈基盤Fivetran Context Layerを投入

Fivetranとdbt Labsが統合した Fivetran + dbt Labs は、ラスベガスで開催したdbt Summit 2026で、dbt v2とdbt Stateの正式提供を開始したと発表しました。処理速度と費用の最適化を進める内容です。あわせて、Fivetran Context Layer、新しいdbt Wizardの機能、dbt Charts、そしてオープンなレイクハウス構想を公表しました。同社が掲げるのはOpen Data Infrastructureという考え方で、特定のベンダーに依存しない相互運用可能な構成を指します。保管、計算、データ移動、変換、可視化のそれぞれの層で技術を独立に選び、後から入れ替えられるようにすることで、AIが単一のベンダーではなく企業自身が所有するデータと文脈を使って、複数の基盤をまたいで動ける状態を目指すという整理です。

中核となるのがFivetran Context Layerで、現在はプライベートベータの段階にあります。大規模言語モデルやAIエージェントに適切な文脈を与えるために必要なデータとメタデータを、ひとつにまとめる仕組みです。dbtが持つ構造化された文脈を土台に、社内文書やSlackのやり取りといった非構造の知識を加えます。基盤にはAgents Schemaというオープンソースの標準を用い、文脈を構造化された拡張可能な形式で一元的に保持します。最高製品責任者のAnjan Kundavaramは、顧客がこれまで作ってきたモデル、書いてきたテスト、定義してきた指標のすべてに、AIエージェントが意味のある仕事をするために必要な文脈が既に含まれていると述べ、今回提供するのは、その文脈をシステム横断で使えるようにするオープンな基盤であり、データをどこに保管し、どう動かし、どう変換するかは組織の側が選べるままにすると説明しました。

今回の発表は、両社の合併完了後では初となるまとまった製品群の公開にあたります。合併は2025年10月に公表された全株式交換の取引で、今年に入って完了しました。データの移動を担ってきたFivetranと、変換の事実上の標準となったdbtがひとつの会社になった形です。CEOはGeorge Fraserが続投し、dbtを生んだTristan Handyが社長を務めます。両社を合わせた利用者は10万を超えるデータチームにのぼります。プラットフォーム各社がガバナンスやエージェントを自社の基盤に取り込む動きを強めるなかで、同社はそれらをまたいで機能する層を提供するという立ち位置を主張しています。


Fivetranについて
Fivetranとは、2012年に設立されたアメリカのデータ基盤企業で、本社はカリフォルニア州オークランドにあります。George FraserとTaylor BrownがY Combinatorを経て共同創業し、George FraserがCEOを務めます。主力は、業務システムやデータベースからデータウェアハウスへデータを自動で移す、運用の手間がかからないパイプライン製品です。2026年にdbt Labsとの合併を完了し、データ変換の標準として広く使われるdbtも製品群に加えました。10万を超えるデータチームに利用されています。

 

TagsBig DataUnited States

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